今回(2013年9月10日)、ついにiPhoneがドコモ(docomo)で発売されることになりました。

ここ2年間、週刊誌をはじめ、日経新聞から産経新聞まで、誤報に誤報が続きました。
今回も発表1日前に朝日新聞と日経新聞がフライングして、それをドコモ本社が否定して「また誤報だったか・・」と思いきや、翌日にドコモが公式発表するという経過でした。
おそらく裏で行われた資金操作による予想外の株の値動きで痛手を見た人も多かったのではないかと思います。

ドコモが今までiPhone(Apple社)を発売しなかったのは、簡単にいえばドコモはNTTなので総務省(国内)の御用達の通信業者で、海外で規模の大きい携帯会社の商品を入れたくなかったのです。
なのでドコモは、国産のSONYのXperiaや富士通のArrow、韓国のGalaxyなどを推してきました。

結果、国内だけで閉じこもった進化をしてしまい「ガラパゴス化」(ガラパゴスケータイ=ガラケー)と言われるに至り、ユーザーも減っていきました。

それでもドコモの強みは「プラチナバンド」(700〜900MHzあたりの帯域)と言って、日本国内でビルの裏や山間部まで繋がりやすい電波帯を独占していたことにあります。
逆を言えば、この国内で繋がりやすい帯域でiPhone(海外の携帯)を使うことが、iPhoneのファンユーザーにとっての夢でした。


ドコモ・au・ソフトバンクの三つ巴は長くは続かない

ドコモでiPhoneを発売すると決まったことでスマホ業界の対立構造が大きく変わってきます。

今まではiPhoneをめぐって「ソフトバンク vs au」の戦いでしたが、ここにドコモが入るので三つ巴になります。

しかしこの三つ巴は長くは続きません。

順番としてはまずソフトバンクが負けます。

なぜかというと、iPhone5s とiPhone5cはプラチナバンドを使ったLTE回線にも対応しています(※)が、ソフトバンクは2014年以降の対応なのでソフトバンクのiPhone5ユーザーは2.1GHz帯という低速の回線を使わざるを得ないからです。

※iPhone5初期型以前のiPhoneはプラチナバンドに対応していないので、どう使っても速くはなりません。

つまり「ドコモ vs au」というLTE対応業者の競争になり、おそらく価格競争でauが勝ちます。
この間にauのLTEカバー率の低さなどが揚げ玉にされますが、価格では勝っていくでしょう。

しかしドコモはそこまで折り込み済みで次の手を用意しています。

それがMVNOです。

ドコモのMVNOというリスク分散

私はすでにMVNOへ乗り換え、その方法を紹介してきました↓

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【まとめ】ほぼスマホ!MVNOで通信費パケット定額980円以下!使用料も維持費も無料!

簡単にいえば、ドコモの通信を小分けにした「ドコモの子会社」です。

今まではドコモの通信事業は独占されていて、そのせいで通信が集中するのでパケット料金が定額でも月々5000円ほどと高かったのですが、それを小分けにして月々1000円以下のパケット定額料金でスマホが利用可能なのです。

しかもMVNOはLTEに対応しているので、本体もLTEに対応している携帯電話であれば使えてしまいます。

ただし普通のケータイショップでは、「本体のみ」は購入できません。
ケータイショップは常に「本体」と「契約(SIMカード)」がセットだからです。

このリスク分散とも言えるドコモの「回線の小分け」により、別にauのiPhoneに負けようとも、最終的に中のSIMカード(契約)はドコモの回線を使わざるを得なくなってきます。

「本体はどこでもいいけど、通信はドコモにしてね。」というドコモの声が聞こえてきます。

あと数年のうちに、MVNOへユーザーが逃げ込んでくることは予想しているのです。

こうなるとスマートフォンの本体と契約を同時で行う必要がなくなるので、ケータイショップが減っていきます。

最後には、携帯電話の本体だけを売って、それをユーザーが買って、コンビニでSIMカードが売られるようになって「好きなMVNO通信業者を選んでね」の時代に早い段階でなります。

これは今のノートパソコンに近いです。
例えば、ノートパソコンを買うときに、そのノートパソコン本体と通信業者の相性を考えてる人なんていません。
ノートパソコンのスペック(性能)のみを重視して、通信業者(プロバイダ)は安くて安定性のあるところにします。

つまりこれからはスマホ本体は性能のみが重視され、その通信業者での価格競争に重きを置かれるようになります。

最終的にはほとんど無料になるでしょう。


私からの提案

はっきり言うと、ドコモはMVNOを見越しているので、ドコモだろうとauだろうとソフトバンクだろうとiPhoneを買うべきではないと思います。

正確に言うと「ケータイショップでスマホを買うべきではない」です。

なぜかというと、「契約」とセットで本体を売るので「2年縛り」をされてしまうからです。

もしiPhoneを使いたいのなら、LTE対応しているiPhone5sやiPhone5cそれ以降を、ネットで買って、それにSIMカードを入れてMVNOさせることです。

ただし現時点ではiPhoneよりも、LTEやMVONと相性が良く、更にスペックも高いのはSONYのXperiaなので、そちらをオススメします。↓

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